【卦の出し方⑤】5種類しかないのに六親とはコレ如何に? -六親五類-
こんにちは、とっとです。
気がついたら2月が終わろうとしています・・・
知ってましたか?
今年がもう六分の一、終わるということを!!!
年も取る筈です。ぐすん。
さて涙を拭いて、五行易を覚えましょう!
前回装卦する際に注意することがあると言ってましたが、
その説明をしますね。
納甲表を使って装卦するのは、
下図の赤い線で囲った部分になります。
この赤く囲んだ
左を本卦(ほんか)、右を之卦(しか)
といいます。
本卦は納甲表を見てそのまま充てていけばいいのですが、
之卦にはちょっと注意が必要です。
見ていただいて分かるように、
充てるのは酉金や亥水など『地支』の部分と、
ちょっと見慣れない妻財や官鬼という文字の部分がありますよね?
これを六親五類(りくしんごるい・よく六親と言います)といい、
5種類のものがあります。
何回も言っていますが、
五行易は全てのものが五行に分けられます。
実は卦も五行の特性があり、
64種類の卦もどれに属するか決まっています。
そしてその卦が所属する特性(宮といいます)に対して、
初爻から上爻がそれぞれ何の役割を持っているかを
この5種類は表します。
父母(ふぼ)・・・宮を生じるもの
子孫(しそん)・・・宮から生じるもの
官鬼(かんき)・・・宮を剋するもの
妻財(さいざい)・・・宮から剋されるもの
兄弟(きょうだい)・・・宮と同じもの
例を見ながら説明するほうが分かりやすいですね。
まずこの卦は
地天泰という本卦が、地雷復という之卦
に変わったことを表します。
見ていただいて分かるように、
地天泰(左の卦)に『坤宮』とあります。
地天泰という卦は、坤という宮に属する卦ということです。
(これも納甲表に記載があります)
そこでちょっと覚えていただかないといけないこと、
8種類の宮が何の五行になるかということです。
乾・兌宮・・・金
離宮・・・火
震・巽宮・・・木
坎宮・・・水
艮・坤宮・・・土
となります。
そしてこの宮と各爻の関係を見ると、
たとえば一番上、上爻は酉金ですね。
坤宮は五行が土なので、酉金は宮が生じる関係、
つまり六親が『子孫』となるわけです。
これを全て埋めていくと画像のようになりますが、
これが之卦は注意するところになります。
本卦である地天泰は坤宮で、実は地来復も坤宮なので
この卦の特性と各爻の五行の関係は同じようになります。
しかし問題は之卦が別の宮であることももちろんあります。
之卦を装卦するときは、
之卦で出た六十四卦の宮を無視して、
本卦の宮で六親を充て直します。
例えば澤地萃という卦は兌宮なので、
下のように装卦されます。
しかしもしこれが本卦が坤宮の之卦になると上から
兄弟、子孫、妻財、官鬼、父母、兄弟
となります。
この部分、ちょーっと難しいですね。
でもこれも慣れです。
やっていくうちに慣れていくと思います。
今日覚えることは、
『之卦の六親は、本卦の宮を使って充て直す』
です。
ということでしっかり反復練習して覚えてくださいね!
ではあでぃおす!